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2018年7月14日

iPod Classicに大容量ストレージとバッテリーを搭載してみた

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というわけで、長年考えていた「最強のiPod Classicを作りたい」という目標を実行してみたお話です。

改造に必要なiPod Classic(最終世代)の調達
ヤフオクやメルカリ等で電池消耗はあるけど外観の状態が良さそうな物を4つ(シルバーとブラック2個ずつ)購入、うち2個はApple Storeにてバッテリー交換して保管用に、残り2つのうち1個を比較用に未改造状態、もう1個を改造用として用意しました。

iPod Classic ... 1個 約1万円

ストレージ用の変換基板
iPod 第5世代やiPod Classic(6世代以降)に対応した、microSDカードが4枚挿しできる基板を購入。
https://www.iflash.xyz/store/iflash-quad/

iFlash Quad ...  42ドル = 約5,000円

ストレージ用のSDカード
ここ1年くらい大容量MicroSDカードの値動きを追っていて、200GBが1枚6000円を切ったら実行しようと思っていて...
ついに、先日、テクノハウス東映でSanDisk Ultraの200GBが6000円を切ったため4枚まとめ買い。


SanDisk Ultra microSD 200GB ... 1枚5,880円 x4 =23,520円

256GBを4枚挿しで1TBというのも憧れるけど、200GBと比較して256GBはまだまだ高いので、次やる時の楽しみにとっておきます。

「800GB」刻印のバックパネル (スリム仕様)
せっかく大容量化するので、刻印も実際の容量と同じ 800GB の物を購入。
あと、フロントもバックパネルも金属製のClassicは開ける作業が非常に難しく、歪みや傷が入ること必至なので元のバックパネルは使わないという前提です。
Aliexpressにて購入。


バックパネル ... 950円 + 送料 200円くらい = 1,150円

1950mAhのバッテリー
iFlash QuadとmicroSDの組み合わせでは元のHDDと比較してかなりスリム化するので、空きスペースに大容量バッテリーが入ります。
eBayでフレキが互換の交換用バッテリーを購入。

バッテリー ... 14.99ドル + 送料 350円くらい = 2,050円

これでパーツは一通り揃ったので分解作業開始...


想定どおり非常に開けづらいので、開腹作業には1時間くらい要しました...
今回はフロント側に傷を入れないようにし、バックパネルはどうなっても良いというスタンスで作業をしたので、バックパネルは縁が歪んで再度の取り付けは厳しい状態に。
また、クリックホイール操作時にクリック音を鳴らすための圧電スピーカーがイヤホンジャック下部のフレキに付いていましたが脱落... 慌てて追加でこのフレキ部品を発注するも、結局使わないことに(後述)


HDDを取り外して、iFlash QuadにmicroSDカードを4枚セット、HDDと同じ部分に置いてみる。
この状態だと元のHDDと比べて非常に薄いので、スッカスカです。
一応、iFlashにはバッテリーを増量せずにデフォルトのバッテリーで筐体を閉じるために、スペーサーとなる黒いスポンジも付いています。


次にバッテリーの接続。
左は元々の550mAhバッテリー、右が1950mAhバッテリーです。


1950mAhバッテリーを入れるには少々フレームに加工が必要で、元のHDDを固定するために付いている突起を削る必要あり。


こうして完成したものを閉めようとすると...
クリック音用のスピーカーが絶妙にバッテリーと干渉して液晶画面側が僅かに浮いてしまいます。
ということで結局、分解時にスピーカーが脱落してしまったフレキを再利用することに...


iPodをMacと接続し、iTunesからファームウェアを復元、実際に使用できる容量は730GB程度のiPod Classicが完成。

試しに90GBくらいの音楽ライブラリを同期して、LossLess音源を連続再生することでバッテリー持続時間を計測中...
48時間程度経過した段階で、バッテリー表示上は7割くらい残っているようです。

掛かった費用は4万5000円くらいでしょうか。
最近流行りのハイレゾ対応プレイヤーだと物によるけど5万円以上したりするので、ハイレゾとまでは行かないものの48kHz/16bitまで再生できて大容量で長時間再生できるプレイヤーとしては割とお得なのでは?と思ったり...

iTunesで10年以上続く音楽ライブラリを管理しているので、これからもiPod Classicには活躍してもらうことにします。

追記:重さの比較してみました。


シルバーが今回改造したiPod Classicで123g、ブラックが未改造で135gでした。
体感としては、僅かに軽くなったかなというくらい。
バッテリーが550mAhのデフォルトの物だと凄く軽く感じるけど、逆にオモチャっぽさを感じたので、ある程度の重さがある方が質感アップに寄与する模様。

2017年12月31日

2017年の色々まとめ

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気づいたら2017年最終日...
こまめに文章で残せなかったので、2017年何を作ったのか、何を買ったのか、何をやったのか、Twitterの投稿を拾いつつまとめておくことにします。
(まとめておかないと自分でも何やったのか思い出せなくなっちゃうお年頃)

1月:SECCON TOWERをSECCON決勝戦で展示

昨年末に作ったSECCON TOWERを決勝大会にて展示。
スクリーンに動く様子を映し出してもらったけど、Keyは隠してませんでしたよ?

SECCON TOWER FONTを作ってGitHubで公開してたら、勝手にステッカー化されてて当日会場でビックリした。

1月:グレースモークアクリルとタカチのケースで何か良い感じの箱を作る


その後、この箱は中身を詰められて、とあるシステムとして納品されていきましたとさ。

1月:Mac mini(2011)をバラバラ分解してFusion Drive化

ついでにメモリも16GBにしたのに、今は光出力をアンプに繋いで音楽再生用マシンになっている。勿体無い。

2月:サーマルプリンターでサーバルプリント


ネタお遊び。カラー画像を良い感じに2値化するアルゴリズムとかを色々模索したりした。

5月:iPod miniを勝手にPRODUCT RED化



最終的に128GBのSDカードを入れて、メインのポータブルプレイヤーとして利用中。

4月〜10月:BEEP on USBを設計・製作





菊ちゃん先生りぶら先生とPrioris名義で製作。
最終的な「ver1.0」の形になるまで、10回以上の版更新を重ねている...

9月〜10月:中華チップマウンタを購入、稼働開始




BEEP on USBなどを極小ロット製造するために購入。
ちょっと癖があるけど、色々調節しつつ使用中...
これについても、もう少し知見が貯まったら記事にします。

9月:NanoPi NEOをクラスタ化するためのアクリル作り


NanoPi公式のスタッキング用アクリルキットがゴツいので自作。
CADで図面引いて深センの企業に発注。

9月:iPhone 8を購入

2年ぶりにiPhoneを購入。SuicaをApple Watchから移行して超快適になった。

9〜11月:NanoPi NEOクラスタ稼働開始


何に使うか特に考えてなかったので、とりあえず暗号通貨をマイニングしてみたり。

10月:BEEP on USBを技術書典3で頒布


100個くらい用意していったら完売。
表紙デザインに引き寄せられてくる方も多数いらっしゃって面白かった。

10月:BEEP on USBの書き換え機



忙しすぎて肝心の作者が遊んでなかったので、色々MMLで鳴らして遊んでみた。

11月:テクトロのオシロ画面ハードコピーを直接取り込むデバイスを製作

フロッピーで波形を取り込むのが面倒なので、USBで直接パソコンに接続して取り込めるようにしてみた。
この後、基板も設計して小さい箱に収めてみたけど、それはまた暇なときに記事にします。

11月:THETA Vを購入、秋葉原360度記録開始


Insta360 oneと迷ってThetaを購入。
写真を撮るというよりも空間を切り取るという感覚に近かったので、移りゆく場所のその時々を記録する使い方をすることに。

12月:BitcoinでGoogle Homeを購入


Dialogflowとかでアプリ作ってみたけど、イマイチだった。
妄想では、直近起きた地震の情報とかをスムーズに教えてくれるものができる予定だった。


12月:BEEP on USBを秋葉原の店舗で販売開始


BEEP on USBを家電のケンちゃん 秋葉原ラジオデパート店で販売開始。
実績「値札のついたものを秋葉原のお店で売る」を解除

と、まあこんな感じでしょうか。
振り返ってみれば、2017年は「売り物(ハード)をいっぱい作る」方法や機械を学んだ年でした。

さて、来年は何を作りましょうか。

2017年10月13日

洗面台の水栓に合う後付けレバーを作ってみた

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3Dプリンターで、古い洗面台の水栓に取り付けられるハンドルレバーを作ってみたお話。

実家は築25年超。
洗面台やトイレなど色々なところに、今の最新式と比べれば劣る設備がついています。
その最たるものが洗面台(親父曰く)であり、今風のシングルレバーではなく、昔はおしゃれであったであろう2つのハンドルがそこには付いています。
しかし「手を洗う時に水を止めたり出したりしたいけど、握るのは嫌」という親父の意見もなるほど確かに理解できます。

というわけで... 今回は3Dプリンタでぴったり合うハンドルレバーを作ってみることにしました。

まずは、ハンドルの寸法を測ります。
洗面台に付いていたハンドルは、王冠のようなギザギザ8個付いたタイプ。
このギザギザの頂点から頂点まで、ハンドルの中心を通る長さを計測すると48mm。
さらに、ギザギザの間の窪みから対向側の窪みまでの長さを計測すると40mm。
これを元にFusion360で図面を引いていきます。

ハンドルは、下に行くにつれて少し大きくなる形状だったので、余裕を持って50mmの円を描き、さらに内側に同じ中心点を持つ40mmの円を描きます。
この円を8等分する線を引き、等分した線と外側の円が交わる部分を終点にして円弧を描きます。この時の円弧の頂点は内側の円にします。

...これを繰り返してハンドルとほぼ同じ大きさの輪郭を作成。
外側に円を描き、取っ手となる部分を描いて、押し出しツールで7mmの厚さにしたのが以下。


これをSTL形式で出力して、3Dプリンタの付属ソフトでオブジェクトをスライスしてプリント開始。


30分程度で出力完了。


実際にハンドルに取り付けてみると...


いい感じ!

2Dで描いて押し出しで3D化するという超手抜きで飾り気のないデザインですが、Simple is BESTということで。

2017年10月4日

Nano Pi NEOをコンパクトにスタックしてみる

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秋月電子通商やaitendoでも販売開始されたNano Pi NEO/NEO2を複数個買って、キレイにまとめてみた話です。

どうでもいい話ですが、大きいこと片付けてからブログ書こうとすると永遠に書けなさそうな気がしてきたので、小さい細々したもので外に出せそうな話は書いていくことにしました。
#続くか分からないけど...

Nano Pi NEO/NEO2は、Allwinner H3/H5が搭載された、非常にコンパクトなシングルボードコンピュータです。
Raspberry Piと違ってHDMIや4つのUSBポートは搭載されていませんが、GPIOピンヘッダからUSBが2本出てたり、NEO2ではGigabit Ethernetを搭載していたりと、ヘッドレスでサーバ的に使ったり、何かに組み込んだりするには安くてコンパクトで使い勝手が良いボードです。

とある目的でNEOにUSBドングルタイプの装置を繋げてみたところ、うまいこと認識してくれたので複数個買って束ねて使うと便利かも...というわけでキレイにまとめる方法を探し始めました。

Nano Pi NEOの製造販売元であるFriendly Elecからは"4-layer Dual Stack Acrylic Case for Cluster DIY"という2個x4段重ねできるアクリル製の公式の製品がありますが、これがなかなかゴツい。

4-layer Dual Stack Acrylic Case for Cluster DIY (Friendly Elecより)

また、ヒートシンクの下に(穴がいくつか空いているものの)アクリル面が来るため、少し放熱の面では効率悪そう...

ということで、もっとスリムで熱も逃げやすそうなものを作ってみることに。
今回は、以下の条件で設計してみました。

・Nano Pi NEOの四隅の穴は35.4mm間隔
・Nano Pi NEO自体のサイズは40mm四方
・50x100mmに収まるようにする(コストを抑えるため)
・配線をするときにケーブルなどを結束バンドで留められるようする
・Nano Pi NEOを3mmのネジで固定できるようにする(2.5mm, 2.6mmネジは高いため)

NEOを2個横に並べると80mm、間に5mmの余白、左右両端に7.5mmずつ余白を設けて合計100mmとします。
短辺の長さは、NEOの幅(40mm)に合わせることでスッキリかつケーブルと干渉しないように。
ヒートシンクをアクリル板側に向けて固定しても放熱性能を出来る限り落とさないように、ネジ固定とアクリル板の強度を保つための最低限の余白を残して繰り抜き。
また、結束バンド固定穴としてNano Pi NEOの前後にくる面と各層の左右、計6個の長方形の穴を空ける。
さらに、アクリル板自体も上下段に連結できるようにするため、ボードをアクリル板に固定するためのネジとアクリル板を連結するためのシャフトが干渉し合わないように...


こんな感じにしてみました。
今までに何度かアクリル板のレーザーカット用図面を引くのに使っているDraftSightを今回も使用しました。

これに、埃除けのために最上段に付ける天板も同じ寸法で四隅の穴だけ空ける形で作ります。


この2つを念のため少し古いバージョンのdwg形式で書き出して、それぞれzip圧縮して発注。
発注先はElecrowで、アクリル板の色は透明(Transparent)、サイズは10cm Max * 10cm Maxの厚みは2.5mmにしました。
重さで送料が変わるので、送料が変わらないところまで枚数を増やしていったら合計で25段分くらいに...

製造と配送を含めて1週間くらいで届いたので、組み立てていきます。


NEOをアクリル板に固定するのは直径3mm 長さ20mmのなべ小ネジ、長さ5mmのナット(FB3-5)、長さ3mmのナット(FB3-3)。
各段を繋ぐシャフトは、長さ30mmの六角オネジ・メネジ(MB3-30)、最下段の足は長さ7mmの六角オネジ・メネジ(MB3-7)。


あとは、これを必要数に応じて積み重ねていって...


完成。今回はとりあえず手元にあった4個をスタックしてみました。

残り20数段分あるので、40個くらいのNEOをスタックできそうです。
そんなにあっても使いきれないので、欲しい方がいれば頒布します。

データはGitHubに置いてますので、自分でカットしたり発注できる人は以下よりどうぞ。
https://github.com/9SQ/Nano-Pi-NEO-Stack